【気温が下がり始めたらミドストの季節です】

こんにちは!
YOUTUBERのバスキエです!

2024年9月に開催されたRAID JAPANさん主催の「RAID JAPAN REMOTE BASSFISHING BATTLE」にて関西ブロックに参加してきました!
残念ながら入賞は逃しましたが大会中に56.3㎝のバスをストロングなジョイントのクランクベイトでキャッチするという、自分のなかではとても充実した内容で、色々勉強させていただきました。

GO PROのバッテリーが切れていて釣りあげた瞬間からにはなりますが、良かったら覗いてみてください!



さて、すっかり気温も下がりそろそろターンオーバーの時期ですね!


【ターンオーバー】

TURN OVER、直訳すると「ひっくり返る」です。
何が?ひっくり返るのはバスではありません、水がひっくり返るのです。
冬に近づくにつれ、表水温が冷やされて冷たくなった水はボトムへと落ちていきます。

逆にボトムに溜まっていた低酸素の悪い水が表面に上がってきます。
すると、バスも低酸素の影響を受け活性が下がったり、水質の良い場所を求め散らばったりと機動力をかまさないと中々キャッチが難しいくなるのがこの季節、ターンオーバーの時期なのです。



散らばった魚をキャッチするために「秋といえば巻きモノの季節」なんて言われたりしますが、ぶっちゃけ秋に巻きモノで釣るのは少しハードル高めです。
なぜなら、夏の釣りを思い出してください。
酷暑を避けるため、バスもシェードや、流れ込み、湧き水、ベジテーションなど「涼」をキーワードに探せば何とか魚に辿りつける季節でした。

しかし、秋はどうでしょうか。
ターンオーバーの影響を受け、テンションが低いのに冬に備えて餌は食べないといけない。

そんなテンションサゲサゲなバスにボリューミーなクランクベイトやスピナーベイト・・・
人間でいうと二日酔いの午前中に天下一品を食べさせようとしているようなもんです。

それに加えて、水温が下がったことにより夏に比べて行動範囲が広がり、更に見つけにくくなるのが秋という季節なんです。


【二日酔いの朝はしじみの味噌汁】

そんな時期に活躍する釣り方がミドスト(ミディアムストローリング)です。
ベイトシェイプのワームをジグヘッドにセッティングし中層を漂わせる釣り方で、琵琶湖湖北のガチ勢が生み出した「名古屋釣法」が由来と言われています。



ミドストの良いところは
・パクッと一口で食べられる
・ゆっくり見せるのでバスも体力を使わない

正に二日酔いの朝のしじみ汁です。




【ミドストの釣り方】

ミドストはベイトサイズに合わせたワームにジグヘッドをセッティングしラインスラックを利用し左右にロールさせてバスを誘います。



野池などの小規模フィールドなら、3インチほどのワームにラインはフロロの3ポンド、ロッドはUL~Lアクションくらいで十分じゃないかと思います。

ジグヘッドのウエイトは飛ばしたい飛距離と水深によって適正なものを選びます。

しかし、フィールドが広大(琵琶湖・池原ダム等)になると飛距離、水深、ベイトサイズ全てがスケールアップします。

ロッドはML~MHくらいの7フィートオーバーのもの、リールは2500番以上が好ましいです。

そして、忘れてはいけないラインですが、通常このセッティングだとフロロカーボンの6lbくらいが適正でしょう。

しかし狙う相手は巨大なバス、6lbのラインでもウィードに巻かれたら一発アウトです。


【PEラインでのミドスト】

強いタックルでのミドストはPEラインを使いましょう。
太さは0.6号くらいでOKです。
これならパワーフィネスにも転用できますしね(笑)

タックル例
ロッド:7フィート前後のM~MHアクション
リール:2500~3000番クラス
ライン:PE 0.6~0.8号



そしてPEラインを使うメリットは・・・

・引っ張り強度が桁違い
・素材が柔らかく飛距離が出る
・ラインに浮力があるのでアプローチがスロー

まずは強度です。
ウィードレイクという異名を持つ琵琶湖、正直冬以外はウィードだらけです。
はい、細いラインではバスが掛かれば確実に巻かれます。

そんな場合でもPEラインであれば多少無理しても揚げることが可能です。
PEラインの強度については過去の記事を参考にしてください。
https://www.hedgehog-studio.com/page/675

次に飛距離です。
琵琶湖だけでなく大規模河川やリザーバーなども、飛距離はとても重要です。
PEラインは素材が柔らかいのでキャスト時にラインがガイドに当たっても抵抗になりにくく、モノフィラメントより飛距離を稼ぐことができると言われています。
また、飛ばすルアーの重量も重くなるのでPEの方が安心してキャストすることが出来ると言えるでしょう。

そして、ミドストにおけるPEラインの最大のメリットはラインの浮力を利用しスローにアプローチできるところです。

エギングをされる方はピンと来たかもしれませんが、PEラインは水より比重が軽いため水面に浮きます。
しかし、ルアーの重みで一定量は沈むのでラインに角度がつきます。
これを利用し、移動距離を抑えてバスにより長く同じ場所でルアーを見せることができるのです。



スピニングをあまり持たないバスキエですが、このミドストの釣りに関してはスピニングでないと、PEラインでないとしっくりきません。

バスキエおススメのパワーミドスト用PEラインはクレハ・シーガー R18 完全シーバスです。
8本組で遠投性能もバッチリです!
https://www.hedgehog-studio.com/product/27959

そして次に大切なのがアクションのつけ方です。
ミドストではフックの軸に対して直角についたラインアイをラインスタックを使い左右にヒラヒラ倒しながらバスを誘います。

ラインを張りすぎるとレンジコントロールが出来なくなったり、アクションが不自然になったりするので練習が必要です。
おススメはバスを放流している管理釣り場で一日中ミドストをやり通してみることです。
バイトからの反応がどう出るのか、どうだとバイトしてどうだと見切るのか、普通に練習するよりもかなり短時間で重要なポイントが見えてくるはずです。

さて、今回はPEラインを使ったミドストについてご紹介させていただきました。
是非皆さんも食い渋るこれからの季節にトライしてみてください。
それではまた次回お会いしましょう!

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他にも記事を随時更新してます!

【バスフィッシング消費者の部屋】YouTuberバスキエのコレイイヨ!
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