【巻きモノシーズンで気を付けたいリーリングスピード】
こんにちは!
YOUTUBERのバスキエです!
すっかり季節も秋めいてきて過ごしやすい季節になりました。
過ごしやすくなったのは人間だけではなくバスもまた然り。
水温がお湯のような30度から20度ほどに下がり、バスが最も活発に動くシーズンに突入です。
それに伴ってシェードや流れ込みなど、居場所が絞りやすかった夏に比べて、秋は迫る厳寒期に備えて様々な場所にベイトを求めて散ってしまいます。
そんな時、バスをどうやって探すか、はい、皆さんが大好きな巻きモノ系ルアーたちです。
グリグリ巻いてドンッという強烈なバイトは中毒性が高いです。
そんな巻きモノルアーでモンスタークラスを狙う時に一番気を付けたいのが、今回のキーになる”巻き速度”です。
以前の記事ではトレースレンジについてお話しさせていただきました。
一定のレンジを通すにはどうすれば良いか、是非参考にしてみてください。
https://www.hedgehog-studio.com/page/721
さて、本題の巻き速度ですがスプールのライン容量によって、着水時とピックアップ時では巻き取り長が変化するのはご存知の方も多いかと思います。
スプールのナロー化が進んでいる今、スプールのライン容量による着水からピックアップまでの巻き取り長の変化は徐々に大きくなりつつあります。
一定速度で質の高いリーリングが出来るよう、頭の片隅に覚えて頂ければきっと今後の釣果に繋がるはずです。
【スプールのナロー化】
ご存知の通りベイトリールはライン放出する際、レベルワインドによって巻き取られたラインが左右を往復し、ラインガイドに収束されます。
この時、左右を往復する幅が短いほど収束される際の抵抗が少なくなり、飛距離がアップする仕組みとなっています。
しかし、一定のラインキャパシティーを担保させながらスプールをナロー化するためにはスプールの溝の深さを犠牲にしなくてはなりません。
【糸巻き量による巻き取り長の変化】
ナロー化されたことによって深くなったスプール溝はリールのハンドルを1回転させたときのラインの巻き取りの長さに大きく変化をもたらします。
下記の図をご覧ください。
ラインを適正値まで巻いた状態と、フルキャストしてラインが減った状態のスプールの溝の深さによって、ハンドルを1回転させたときの巻き取りの長さに大きく影響が出ているのが分かります。
これを計算式で書いてみると、スプール径3.4㎝で仮にギヤ比が7.3:1だったとします。
そうすると計算式はスプール径3.4cm×円周率3.14×ギヤ比7.3=77.9348㎝が最大巻上長となるわけです。
しかし、フルキャストでラインを巻いている径が小さくなったらどうでしょうか。
秋に定番のバイブレーション巻き巻き祭。
フルキャストでスプール径が2.8㎝になったと仮定しましょう。
すると2.8cm×円周率3.14×ギヤ比7.3=64.1816㎝なので、着水直後とピックアップ時には13㎝ほどの差が出てくるわけです。
全く同じ速さで巻いてもピックアップ時の方がルアーは速く泳いでしまうのです。
それに加えて着水直後はライン抵抗によるルアーの浮き上がりが発生するので意識してゆっくり巻く必要があるので、同じ速度で巻きたいのであれば、ピックアップ時は着水時より意識してゆっくり巻かなくてはなりません。
「そんなんで釣果に差が出るのかよ」って思われてしまいそうなのでここではっきりお伝えします。
釣果に差は出ます。
私がそう思うのには2つ理由があります。
【釣りの質が荒くなる】
これは前回のコラムでもご説明しましたが、レンジコントロールと巻き取りの速さを意識出来ていないと、まずルアーは狙ったレンジを泳いでくれません。
しっかり集中して、泳がせたいレンジを丁寧に探らないと釣りの質が荒くなります。
せっかくの楽しいゲーム、デカいのが掛かっても釣れちゃったではもったいないです。
釣りが荒くなると・・・
・狙ったレンジを泳がない
・ルアーが速くてバスが追いきれない
・障害物にコンタクトしないのでバイトチャンスを逃す
とこんな弊害が起きてしまいます。
特にボトム付近の岩やウィード、倒木、スタンプなどにコンタクト出来ていないのは、バスフィッシングにおいては致命的です。
ハードベイトは基本的にモノに当ててナンボです。
巻き取り速度を意識して、障害物をしっかり感じながら丁寧にアプローチしましょう。
2つ目の理由は
【デカバスは一定速度に好反応を示す】
もう一つの理由は一定の巻きスピードにあります。
みなさんも「同じことをしているのに何であの人だけが釣れるのか?」
なんて思ったことありませんか?
これは明らかに「丁寧な巻き」にヒントがあります。
エリアトラウトではキホンのキですが、バスキエの経験上、ブラックバスも一定速度で泳ぐルアーを好む傾向にあると思います。
まあ、好むと言うよりは一定速度で泳いているルアーには違和感を抱かせづらいと言った方が正しいでしょうか。
特に特大サイズのバスはこれに当てはまると確信しています。
先日七色ダム釣行の時も、一定速度で巻いているとワラワラとチェイスしてくるデカバスたちが、ほんの少し巻き速度を変えただけで、スッと見切ってどこかへ消えてしまうなんてシーンが一日に何回もありました。
経験値の高いクレバーなバスほど、一定速度に安心し、ほんの少しの違和感には敏感なんだと思います。
【まとめ】
さて今回のコラムで皆さんにお伝えしたかったのは
◆ラインの糸巻き量による変化に対応するには、着水時から徐々に巻くスピードを落として巻くことを意識する事。
◆特にナロースプールで糸巻き量の多いベイトリール(アンタレスDC・バンタム等)は要注意。
です。
100m以上飛んでしまうアンタレスなんかは20~30㎝も着水時とピックアップ時に差が出ます。
是非みなさんも丁寧な釣りでデカバスゲットを狙ってみてください。
それではまた次回お会いしましょう!
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他にも記事を随時更新してます!
【バスフィッシング消費者の部屋】YouTuberバスキエのコレイイヨ!
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