■AIRベアリング開発秘話
2011年秋、衝撃的なデビューを飾ったHEDGEHOG STUDIOの「ベイトフィネスAIRシステムベアリング」。
誰もが体験したことのないその究極のキャストフィーリングは多くのユーザーを魅了しました。
「ベアリングを変えるだけでそんなにリールの性能が変わるの?」
そんな疑問を持つアングラーも、AIRシステムベアリングが搭載されたリールを投げれば驚きの連続。
流行のベイトフィネスというスタイルとも非常にマッチした超高回転ベアリングの誕生でした。
惜しまれつつも生産終了となってしまった幻のAIRシステムベアリングですが、水面下では極秘に次期ベアリングの開発がスタートしていました。
目標は「世界に誇れるMADE IN JAPANのベアリングを作ろう!」
ベイトフィネスという流行のメソッドだけではない、バスフィッシングに革命をもたらす最高のベアリングを作ろうという思いがありました。
原料・加工・組立・検査、そのすべてを国内で作業し、世界中のアングラーに日本の本物の物づくりを伝えたかったのです。
NEW「AIRベアリング」は、ベイトフィネスだけに焦点をあてた視野の狭いベアリングではありません。
様々なスタイルが確立されたバスフィッシングにおいても、リールは1台でどんな役割もこなさなければならないもの。
「ベイトフィネス専用機」それも良いですが、ベアリングがピーキーで貧弱ではブレーキセッティングも決まりません。
NEW「AIRベアリング」は、バスフィッシングにおける真のスタンダードとなるべく、究極の回転性・強固な耐久性・品質の安定性のすべてを高次元でクリアする必要がありました。
そのために開発したのが、業界初となる一体成形高精度ハウジングと高品質な国産セラミック製マイクロボールの採用です。
ベアリングの世界では1/1000ミリ単位の誤差も回転や耐久性に悪影響を与えます。
どんなに高精度をつきつめても、どうしても金属ハウジングに小径ベアリングをはめ込む方法ではごく僅かな誤差が生じてしまいます。
ベイトフィネスの様な許容負荷の低いスタイルでは必要十分な強度であっても、ベイトリール本来の役割はやはりストロングなパターン。
高負荷がかかる状況では、ベイトフィネス専用ベアリングでは長期的な使用においてベアリング破損の恐れがあることも事実です。
そのような問題を改善したのが、一体成形による誤差ゼロの高精度ハウジングでした。
そして、しっかりと精度の出た強固なハウジングに守られてこそ、セラミック製マイクロボールの回転性能が十分に発揮できるのです。
いわゆるベイトフィネスと呼ばれる軽量ルアーを投げる際は、軽量かつ真円度の高い、セラミック製マイクロボールが究極の回転レスポンスを発揮します。
どんなルアーを使用した場合でも気持ちよくキャストでき、狙ったポイントにより正確にロングディスタンスでアプローチする。
キャスティングという技術が、これほどまでに釣果に反映したり、アングラーの感性を刺激する・・・これこそバスフィッシングの醍醐味ではないでしょうか?
もちろん、小難しい話は置いておき、とにかく気持ちよく投げれる・良く飛ぶ・バックラッシュしない。
そんなイージーさも、AIRベアリングとアルケミーオイルの組み合わせなら可能です。
あらゆるリールに対応できるように、各サイズのベアリングも随時製作して参ります。
HEDGEHOG STUDIOのNEW「AIRベアリング」シリーズにどうぞご期待下さい。
※一体成形高精度ハウジングを採用したNEW「AIRベアリング」は世界に類を見ない新規性・独自性が特許庁に認められ意匠登録を取得しました。