自分が本格的にエリアトラウトを初めて今年で8シーズン目。
まだまだ、偉そうに語れる立場ではないですが、それでも確実に言えることが有ります。
それは、エリアトラウトは、他のルアーフィッシングと比較して、圧倒的にタックルの性能差が釣果に直結するということ。
技術だけではカバー出来ない領域が確実に存在します。
その中でも、特にリールに関しては、ここまでか?と思うほどの差を痛感しています。
とは言え、『最新のハイエンド機種が絶対!』というわけではありません。
もちろん、リール本体の素性は重要ですが、10年以上前のモデルやミドルクラスのモデルを愛用されているエキスパート・アングラーも、エリアトラウトの世界には多くいらっしゃいます。
実際、自分自身のメイン機も、14プレッソや15ルビアスなど、古い&ミドルクラスのモデルばかり。
もちろん、最新の物に買い換えたい気持ちも無くはないんですが、現状大きな不満も感じませんし、少ないお小遣いは釣行費用に使いたいという気持ちが強く、なかなか踏ん切りがつきません(笑)。
そんな感じで、今にもガタの来そうなリールを騙し騙し使っているような状況ですが、リールに関して絶対に妥協できない点が有ります。
それが、ハンドルです。
エリアトラウトにおいて、自分は現在、DLIVE製のエアーステア、エアードライブWを主軸に使用しています。
これまで、純正ハンドルや他のカスタムパーツメーカー製のハンドルなどを使用してきた上で、DLIVE製のハンドルに落ち着いた理由はいくつか有りますが、その中でも特筆すべき点は、軽さ、剛性、ガタつきの少なさ、そしてリニアな操作性。
軽さに注目するのであればカーボン素材というチョイスも有りますが、剛性やガタの無さという点を考えると、ジュラルミンプレートを肉抜きしたエアーステア、エアードライブに分が有るのは明白。
また、純正のハンドルに比べ、ノブの位置が本体寄りにオフセットされているのもDLIVE製のハンドルの特徴。
そのことにより、リーリング時に脇が締まり、安定感の有るリーリングを可能にしてくれます。
ちなみに、他のカスタムハンドルでは、ベールを返す際にベールとハンドルが接触してしまう物も有ったりしますが、DLIVE製のハンドルに関しては、そういったトラブルは皆無。
そのように、使用時のストレスの無さと快適さの持続性も、DLIVE製ハンドルをチョイスする大きな理由になっています。
前述したように、自分のリールは古い&ミドルクラスのモデルが主軸ですが、高性能なハンドルに付け替えるだけで、確実に釣りのレベルがアップすることを実感しました。
そして、その効果は決してエキスパート・アングラーだけのものではありません。
レベルアップを望む初級~中級層のアングラーにこそ、高性能なハンドルの導入をオススメしたい。
きっと、これまで獲れなかったバイトも、ものに出来るようになるはずですよ。
■エアーステア(シングルハンドル)とエアードライブ(ダブルハンドル)の使い分け。
DLIVE製のエリアトラウト用ハンドルにはシングルハンドルのエアーステア、ダブルハンドルのエアードライブWの2タイプがラインナップされています。
エアーステアの特長は、何と言ってもその自重の軽さ。
極限まで肉抜きしたジュラルミンの反響感度が、リールに伝わる情報を逃さず手元に伝えてくれます。
また、軽さと剛性を高次元で両立し、巻き始めの初動もスムーズ。
繊細な巻きの釣りから操作系の釣りのクイックな動作までこなすことが出来る汎用性の高さも持ち味です。
エントリー~ミドルクラスのリールへの着用でも、その効果を実感できるので、初めてカスタムハンドルを使用するエントリーユーザーにもオススメです。
一方のエアードライブWは、一定速のデッドスローリトリーブを可能にする抜群の安定性と、カウンター的な強いアタリでもしっかりフックを刺しきれる巻きトルクの高さが持ち味。徹底した肉抜きにより、従来のダブルハンドルの常識を超える軽さを実現し、巻き始めの初動の鈍さを大幅に軽減しています。
自分は、元々、エアーステアのみを使用していましたが、釣友の物を借りて使用した際にエアードライブWならではのメリットを実感し、昨年からクランクベイト用に導入しています。
■ハンドル長さの使い分け
・エアーステア 40mm
2000番クラスのリールの基準となる40mmピッチ。
エリアトラウトを始めてから、純正ハンドルを愛用していた期間が長かったため、自分的に最も身体に馴染むのがこのサイズ。
ボトムやミノーなど、特に素早い巻き取りスピードを必要とする釣りを除けば、オールラウンドに使える汎用性の高さが持ち味。個人的には、スプーン、クランク等の巻きの釣りに使用することがほとんど。巻きの釣りがメインならコレ。
千藤的使用例
スプーン全般(メインは1~2g前後)。
クランクベイト全般(1本のタックルをスプーンと併用する場合)。
・エアーステア 45mm
高い巻きトルクを誇るロングピッチ・モデル。
放流直後の釣りや引き抵抗の大きなフルサイズクランク、魚のアベレージサイズが大きい釣り場など、トルクを必要とする場面で主軸となります。
また、ピッチの短いハンドルに比べ、ラインスラック回収時の巻き取りが軽快なので、ミノーやボトムなどの操作系の釣りにもマッチします。
マイクロスプーンなどの繊細な釣り以外は、幅広くカバーできるサイズです。
千藤的使用例
放流スプーン。
フルサイズ・クランクベイト(1本のタックルをスプーンと併用する場合)。
ミノー、ボトム、トップウォーター。
・エアーステア 38mm
スローな巻きでも一定スピードでリトリーブしやすく、小さな流れの変化などもつかみやすい38mmピッチ。
短過ぎないレングス設定とジュラルミン素材ならではの剛性でトルクを確保しているので、不意の鋭いアタリでもしっかりと針を刺していくことが出来ます。
純正には無い絶妙なサイズ感は、カスタムハンドルならでは。
マイクロスプーンやマイクロクランクなど、繊細なルアー操作が必要な釣りで生きてくるサイズです。
千藤的使用例
マイクロスプーン。
マイクロクランク。
・エアーステア 33mm
使い込んでいないのでわかりません・・・。
Air Stir "エアーステア" ハンドル 【38mm, 40mm, 45mm】の購入はこちらから!
Air Stir "エアーステア" ハンドル 【33mm】の購入はこちらから!
・エアードライブ 65mm
DLIVE製ハンドルの中で最もショートピッチなモデル。
徹底した肉抜きで自重17.5g(ダイワ用)を実現し、巻き出しの鈍さを軽減。
ノブが2つ装着されることでシングルハンドルに比べて自重は増えますが、そのバランサー効果により、巻きブレの無い一定速のスローリトリーブを可能にしてくれます。ロッドの構え方、ノブの握り方によっては、リトリーブ時に窮屈さを感じる人もいらっしゃるかもしれませんので、購入前に試用出来るとベストだと思います。
千藤的使用例
クランクベイト全般(主にスモールサイズ)。
・エアードライブ 75mm
一定速のスローリトリーブがやりやすく、引き抵抗の大きいフルサイズクランクなどとも相性の良い、トルク重視のミディアムピッチ・モデル。
65mmモデルよりもノブとノブの間隔が開くため、リトリーブ時の指の干渉も少なく、ストレスの無いリトリーブが可能です。
初めてダブルハンドルを導入される方にもオススメの一本。
千藤的使用例
クランクベイト全般(ミドルサイズ~フルサイズ)。
・エアードライブ・80mm
使用して無いのでわかりません・・・。
AIR DLIVE W "エアードライブダブルハンドル" 【65mm, 75mm, 80mm】の購入はこちらから!
■ハンドルノブの使い分け
・シリコンフィットノブ
ノブを指先でつまんで操作する場面の多いライトゲームにマッチしたフラット形状のノブ。
最薄部で6.1mmという超極薄シェイプに加え、シリコンゴムによる絶妙なフィット感が、繊細なリーリングを可能にしてくれます。
巻きの釣りから操作系の釣りまでオールラウンドに使えますが、力を入れやすく、すっぽ抜けにくい形状なので、ミノーやボトムなど瞬間的な入力を必要とするルアーとの親和性が高いです。
千藤的使用例
ミノー、ボトム、トップウォーターなどの操作系ルアー。
自分の場合、1タックルで巻き系ルアー、操作系ルアーを併用する場合もこちらを使います。
・シリコンラウンドノブ
ラウンドタイプのノブの弱点である滑りやすさを、形状と素材で最小限まで軽減。ロスなくパワーを伝えることのできる形状なので、不意のバイトでも、しっかりと巻きアワセていくことが出来ます。
また、どの角度からも握りやすく、キャスト後に素早くリトリーブ動作に移れるのも大きなメリット。
シリコンフィットノブに比べ、より軽い力でホールド出来るので、マイクロスプーンなどの繊細な釣りにも最適です。
千藤的使用例
スプーン、クランクベイトなどの巻き系ルアー全般。
ハンドルカスタムは、リールカスタムの中でも最も簡単で、効果を実感しやすいカスタムです。
カスタムハンドルを上手く使いこなして、ワンランク上の釣りを楽しんで下さいね!!