【ギア比とハンドルのヒミツの関係】
こんにちは!
YOUTUBERのバスキエです!
最近ジーニアスプロジェクトのゴライアスをフルカスタムしてみました。
これがとんでもないバケモノリールに変化してますので興味のある方は覗いてみて下さい。
さて、普段はライン(釣り糸)について書かせて頂いているのでが、今回はハンドルとギア比の関係性について書かせていただきたいと思います。
バスフィッシング歴の長いベテラン勢には常識かもしれませんが、意外とハンドルとギア比の関係性まで考えてタックルセッティングされている方はそんなに多くないのでは?とか思ったりする時があります。
今回の記事によって皆さんのバスフィッシングの質が上がり、リールのギア比で失敗することが少なくなれば嬉しいので、是非最後まで読んでください。
【ギア比の種類】
まず初めにバスフィッシングにおいてのベイトリールにはローギア、ハイギア、エクストラハイギアの3種類が一般的で、リール購入時にどのギアにするか選べるようにラインアップされていることが多いです。
一例を出すと、
ローギア→ハンドル1回転につきラインの巻き取り長が60㎝前後
ハイギア→ハンドル1回転につきラインの巻き取り長が70㎝前後
エクストラハイギア→ハンドル1回転につきラインの巻き取り長が80㎝前後
と、こんな感じです。
最近ではローギアとエクストラハイギアの2種類構成とか、エクストラハイギア1種類のみの展開とかがちらほら見受けられますが、国内メーカーの汎用性が高いリールは基本的にはフルでラインアップしてくれている事が多いです。
まず、当然ながらギアの大きさはギア比が高ければ高いほど大口径になり、ハンドル1回転につき巻き取れるラインの長さは多くなります。
なので一般的なギア比別の使い分けとしては
ローギア=トルクが強く巻きモノ向き
ハイギア=汎用性が高く巻きも打撃もこなす
エクストラハイギア=ルアー回収速度が速いので打撃向き
と、こんな感じではないでしょうか。
特に間違っているとは思わないし実際にバスキエもこの感覚でギア比を選んでいました。
打撃系の皆さんはエクストラハイギア一択かと思いますが、巻きモノが好きな皆さんは、ほんとにローギア=巻きモノという選択は正しいのでしょうか?
それはハンドルの長さが密接に関係してくるのでちょっと深掘りしてみましょう。
【ハンドルの長さ】
SLP WORKSやAvailなどカスタムパーツブランドが展開するハンドルは75㎜、80㎜、85㎜、90㎜、95㎜、100㎜と、5㎜刻みほどでハンドルの長さが変えられるようなラインアップになっています。
ではなぜハンドルの長さが選べるんでしょうか?
それはズバリ「巻き上げのトルクと感度が変わるから」です。
ハンドルは長ければ長いほど巻き上げが軽くなり楽になります。
逆に短ければ短いほど巻き上げが重く疲れやすくなります。
そこで出てくるのがギア比とのバランスです。
【ギア比とハンドル長のバランスでトルクと感度がコントロールできる】
例えばシャッドやスイムジグなど、巻いていてノー感じなルアーでは、ロッドはもちろんリールでも繊細な変化を感じ取らないといけません。
例えばウィードトップをかすめた時のタッチ感だったり、泥底からハードボトムに切り替わるポイント、カレントが急に弱くなる部分など、より多くの情報をリールから感じ取るためにリールのギア比とハンドルの長さを最適化してみましょう!
ここで先に結論を言っておきます。
ギア比が高いほど、ハンドルは短いほど高感度です。
逆にギア比は低いほど、ハンドルは長いほど感度を犠牲にしてトルクが上がるのです。
「え?巻きものはローギアじゃないの?」はい、巻き感度を求めるアングラーなら答えはノーです。
では木村健太プロがローギアのREVO WINCHでクランクを巻くのはなぜでしょうか。
それは、トルクを重視されているからです。
特にビッグクランクなど引き抵抗の強いルアーは1日ハイギアで投げ倒すと腱鞘炎になるくらい体への負担が大きく、素人ならやりきれない人がほとんどかと思います。
しかしプロとなるとそうはいきません、生活かかってますから。
それがトーナメントでのパターンなら投げ倒すしか選択肢はありません。
そんな時、体への負担を軽減するためにローギアが使われるのです。
つまり、ビッグクランクやビッグベイトなど引き抵抗の重いルアーはトルクを重視し、ロングハンドルにローギアがベストセッティングとされているのです。
では、バスキエのように10gほどの小型~中型のクランクをメインに使うアングラーはどうでしょうか。
より繊細に、正確に水中をサーチしたい方は、ハイギア以上のギア比で、85㎜以下のハンドルをセッティングすると感度を落とさず、水中の様子を正確に探ることが出来ます。
極端に言うと、エクストラハイギアに75㎜のショートハンドルをセッティングするととんでもなく高感度なリールになります。
例えて言うならば、ロードバイクの高速ギアの状態で三輪車のペダルを付けたらとっても重いけど、段差やアスファルトの粗さまでしっかり分かるでしょう。
逆に三輪車にロードバイクのペダルを付けたら漕ぐのは簡単だけど漕ぐのに忙しくてアスファルトの質感を感じる余裕など出ないでしょう。
ギア比とハンドルの関係は下の図の通りです。
村田基さんがハイギア推し、木村健太プロはローギア推し、一体なんで意見が割れるのでしょうか?
それは投げるルアーが違ければ釣りのスタイルが違うので割れて当然です。
もっと言えばアングラーには十人十色それぞれの意見があって当然で、それぞれのスタイルに合った選択になるので答えを一つにすることなんかできません。
「村田基さんが言っているのだからベイトリールはハイギアが良いに決まっている!」という信者の皆さん、それはそれで良いんです。
ただ、お友達はそうとは限りません。
自分が使いやすい、釣りやすいのが正解なんです。
是非皆さんも、ほんの少しギア比とハンドルの長さを意識して、気持ちの良いタックルセッティングを探ってみてください。
マジで釣果が変わるので。
HEDGEHOG STUDIOさんでは、Availをはじめ様々なカスタムハンドルが揃っているので是非自分に合うハンドルを探してみてください。
https://www.hedgehog-studio.com/page/230#shi_ba_ha
それではまた次回お会いしましょう!
----------------------------------------
他にも記事を随時更新してます!
【バスフィッシング消費者の部屋】YouTuberバスキエのコレイイヨ!
>> 目次に戻る場合はこちら
----------------------------------------
■各メーカーのハンドルが勢揃い!
様々な長さやデザインの中からお好みのもの探せます。