【ちゃんとできてる?間違いだらけのライン選び~琵琶湖編~】

こんにちは!
YOUTUBERのバスキエです!

最近初めて将監川に行ってきました。
KAKEDZUKA DESIGN WORKS(KDW)のオフセットクラッチのプロトテスト釣行に同行し、伊藤巧プロ直伝のナガエツルノゲイトウをKDW代表の欠塚さんと打ちまくってきました。
是非覗いてみてください。



このKDWオフセットクラッチはバスキエの一軍リールにも装着しているスプールとクラッチが一体化したようなフィーリングでキャストコントロール性が格段に向上します。
https://www.hedgehog-studio.com/product-list/379
写真は新型のサンプルで、ここから更にブラッシュアップされているそうです。



さて、今回はフィールド別ライン選びの薦め、河川編、リザーバー編と続き、天然湖編!と思ったのですがフィールドによって特徴が変わりすぎるので、今回はあえて琵琶湖編とします!
母なる湖、マザーレイクこと琵琶湖、言わずと知れたデカバスフィールドです。



琵琶湖は、約400万年前の現在の三重県伊賀市付近で浅くて狭い湖として誕生し、断層運動や土砂の堆積などによって形状を変えながら移動し、現在の位置に定着したと考えられているそうです。
そして実は世界で3番目に古い湖ってご存知でした?なんかロマンを感じますよね。

そんなスケールの大きな琵琶湖で育ったバスがワールドレコード級に大きく育つのも納得がいきます。
しかし、スケールが大きいのはバスだけではありません。
ウィードは藻刈りしないといけないほど濃く、水深は深いところで最大104m。
北に行けばロックエリアが多く、南はウィードだらけ。

今回はそんな琵琶湖に適したラインを紹介していきたいと思います。
もうすでに何となく分かった方もいるかもしれませんが、琵琶湖で使用するタックルは基本的にベイトタックルのMH~Hクラスがメインです。
もちろん、時と場合によってBF,ML~Mクラスを使用する時もありますが、琵琶湖のバスはデカく、そしてみっちり(南湖全域に)生え揃ったウィードから魚を引き抜くパワーがタックルに求められる最低条件です。

【16lbを軸に組み立てる】

河川や野池をメインに釣りをされている方からすれば「ちょっと太すぎじゃない?」なんて言われてしまいそうですが、琵琶湖ガチ勢からすればむしろ細いくらいです。
ヘッジホッグスタジオさんでも取り扱いのあるカスタムパーツブランドのMC SQUAREDチームと釣りをすると、12lbをセットしたタックルを見て「それベイトフィネス用?」なんて真顔で聞かれます。
バスキエが釣りを組み立てる時は基本的に16lbを軸に、細くて14lb、太くて20lb前後まででタックルを組みます。

【巻きモノは14lb】

琵琶湖といえばウィードクランキングが有名です。
春や晩秋に点在するエビ藻やカナダ藻にスタックさせ、ストップアンドゴーで潜行と浮上を繰り返し、魚に口を使わせます。
実はこれ、野池でいうところのメタルバイブのリフト&フォールに近い釣り方だと思っていて、ウィードにクランクを埋めて隠したり、浮かせて見せたりするのでリアクションの釣りに近い感覚です。



バイトは強烈なひったくり系だとその日の活性が高い事が多く、巻き始めのノソっとしたバイトか、ひったくりか、どちらの瞬間もたまりません。

ラインの太さは、ポイントによって10mほど潜らせることもあるので、水の抵抗を考慮し、強度とのバランスが取れた14lbがベストと言えるでしょう。

【汎用性の高い16lb】

巻きも打ちも1本でやりたい欲張りなあなたには16lbをおススメします。
14lbで打つと藻ダルマになった時、ノットの強度が出ていないと案外簡単に切れてしまいます。
しかし、20lbではバイブレーションやスピナーベイトの微振動アクションが若干スポイルされます。

ですので、16lbくらいが適度に潜ってくれ、アクションを殺さず、一定の強度も担保してくれるギリギリの太さかなと思います。

【パンチングはPE60lb以上で】

琵琶湖のバス達は夏になると分厚いウィードマットに身を潜ませ、日中は中にいるギルやエビを捕食して過ごしています。
そんな分厚いマットの中にリグを貫通させるには軽くて14g、重いもので2ozのシンカーをセットします。
そしてラインは琵琶湖で重いシンカーを使って強い釣りを展開する時はフロロカーボンではなく、PEラインがおススメです。

中にはフロロでもなく、PEでもなくナイロンを使う人も少なくないんだとか。
「え?ナイロン?」って最初はバスキエも驚きましたが、太さを聞いてもっとびっくり。
琵琶湖の猛者達は35lbナイロンでビッグベイトやジグ系、ノーシンカーまでをも操ります。
これは少し極端な例ですが、ギターの弦のような太いラインで何でもやっちゃうのが琵琶湖のガチ勢です。



バスキエはさすがにそこまでは振り切れなかったのですが、パンチングの際はPE60lb以上を使います。
ラインが細いとバスの口にルアーを残すだけでなく、1個1000円以上するシンカーともおさらばですので。

【北湖のロックエリア】

大きく琵琶湖を2つに分けるとウィードの多い南湖と砂浜と岩だらけの北湖に分けられます。
南湖(ウィード)の釣り方は既述の通りですが、北湖はまた一味違います。

特に西岸は砂浜が多いのですが、急深で一気に10mまで落ちるようなブレイクが数多く存在します。



そんなブレイクの隙間に岩が転がっていたりするので、ファイト中のラインブレイクには気を付けなければなりません。
そしてそんな場所は根掛かり多発ポイントでもあるのでビッグベイトなどの高額ルアーの使用は要注意です。

例えばフロロカーボン使用の場合、オカッパリで70mキャストしたとすれば、ルアーから約50mはボトムをべったり這っていると思ってください。
そのラインが岩の上にあれば十中八九根掛かりします。



琵琶湖の猛者たちがフロロカーボンより比重の軽いナイロンを使用する理由はこういうところにあるのでしょう。
さて、今回は琵琶湖でのライン選択についてお話しさせていただきました。
このコラムを参考に是非皆さんも自分の釣りを組み立ててみてください。

因みにバスキエおススメのフロロカーボンはシーガーフロロリミテッドです。
https://www.hedgehog-studio.com/product/27948

強度、劣化のしにくさ、しなやかさ三拍子揃った優秀なラインですので良かったら買ってみてください。
それではまた次回お会いしましょう!

----------------------------------------

他にも記事を随時更新してます!

【バスフィッシング消費者の部屋】YouTuberバスキエのコレイイヨ!
>> 目次に戻る場合はこちら

----------------------------------------