【こりゃ大変だ・・・魚はあなたのルアーが見えてない?!トレースレンジとライン抵抗】

こんにちは!
YOUTUBERのバスキエです!
最近はリールのカスタマイズに明け暮れる釣りカスタムバカなバスキエです。
最近も21ジリオンを極限までいじった動画をアップしていますので良かったら覗いてみてください!



さて皆さん、最近魚釣れてますか?
「爆釣です!」って方は、今回はパスしてもらっても良いかもしれません。
最後まで読んでいただければ、きっと爆釣に1歩近づけること間違いなしです!


【トレースレンジって何?】

はて?聞いたことあるようなないような、トレースコースなら何となく・・・なんて方の為に少しだけ解説。

TRACE=〔目に見える〕跡、足跡、形跡
RANGE=範囲

です。
端的に申しますとバスフィッシングにおいてトレースレンジとは「ルアーを通す水深・泳層」を指します。



バスフィッシングにおいて、特に巻物系ルアーにとってこのキーワードは釣果に直結する非常に重要な概念です。
天候、水質、季節、時間など様々な自然環境によって変化する魚のコンディションですが、魚が好んで捕食するレンジ(水深)も刻一刻と変化し続けます。
例えば下の図をご覧ください。



Dのレンジでザリガニを探している魚にBのレンジでルアー動かしたって、魚は反応してくれません。
よほど活性が高くルアーセレクトがドンピシャであれば可能性はゼロではありませんが、ブラックバスという魚はそんな簡単には釣れてくれません。
向こうも命がけですからね。

Dのレンジに居る魚には、Dのレンジで何に反応するのかを探らなければなりません。
レンジを合わせて初めて、スピード・形状・ルアーの種類・色など、どういった要素に反応があるのかが分かるのです。

ザリガニを探している魚には、レンジを合わせてザリガニを見せる。
これがレイドジャパンの金森さんが良く言う「適材適所」ってやつです。


【ライン抵抗がもたらす影響】

レンジを完璧に合わせているのに全く釣れない・・・
良くありますよね、こういう状況。
魚が全滅したんじゃ・・・なんてバスキエは毎回必ず思ったりします。

原因は色々ありそうですが、その原因の一つに「レンジが合っていない」という場合も多々あります。
例えば、人類最大の発明といっても過言ではない、ライブスコープ。
今やトーナメントには欠かせない、トーナメンタ―、バスプロの必需品です。

これは知り合いのプロの方に聞いた話ですが、その方がライブスコープを導入された当初、自分が動かすルアーの泳層を実際にライブスコープで見た時、想像よりも遥か上、表層近くを泳がしていたことに衝撃を受けたそうです。

これはラインの抵抗がもたらす副産物で、下の図のように、ルアーをしっかりボトムまで沈めても、着水直後はラインは表層近くを漂っています。



比重の重いフロロカーボンラインは時間をかければゆっくりと沈んで行きますが、水深によってはかなり時間をかけないとラインは沈んでくれません。

*ラインの比重に関して詳しく知りたい方は↓のコラムも是非参考にしてみてください。
https://www.hedgehog-studio.com/page/698

もちろん、ルアーはラインに結ばれているので、ラインが漂うコースを辿って手元へ帰ってきます。
これが、頭の中のイメージと現実の乖離を生む原因なのです。


【狙ったレンジをトレースする】

それでは狙ったレンジを通せるようになるにはどうすればよいか。
クランクベイトやミノー、シャッドのようなリップが付いているルアーは、何メートル潜らせるかを容易にコントロールできますが(箱に書いてある)、スイムジグ、スピナーベイト、チャターベイト、バイブレーションなど、沈むルアーのレンジはどうやったらコントロールできるのでしょうか。
ましてや、おかっぱりアングラーであるバスキエにはライブスコープなんて代物は使えません。



方法はただ一つ、頭の中のイメージと現実の乖離を実釣で埋めて、その精度を上げていくしかありません。
わかりやすい方法でいうと、まず水深5mほどのフィールドを探してください。

ハイギアのリールで10gほどのスピナーベイトのような水の抵抗を受けやすい比較的ゆっくり沈むルアーを投げて、何カウントで着底するか秒数を計ります。
ルアーが軽すぎると着底が分かりづらいですし、重すぎると逆に着底までが早すぎてカウントが取れないので、1/4~1/2ozほどのスピナーベイトなどがちょうど良いでしょう。

着底したら、リールを5回転(速めに)巻きます。
ギア比が7.3:1だったとして、ざっくりですがハンドル巻き取り長が70㎝と仮定して、
70㎝×5回転=3.5m巻き取ったことになります。
そしてまた、ラインをフリーにして浮き上がったルアーが何秒で着底するかをカウントします。

最初の5mを5秒かけて沈んだとすれば、1mを1秒かけて沈むことが分かります。
3.5m巻き取って1秒で沈めば、リール5回転でルアーが1m浮き上がっていることが分かります。



ここまでわかればこっちのもんです。
あとは速めに5回転巻いた時よりゆっくり巻いて、ルアーが浮かび上がらない速度を探っていくだけです。

逆にゆっくり巻きすぎると根掛かりしたり、ルアーがウィードなどを大量に拾って帰ってくるのでボトムスレスレをかすめる速度を探ります。

これを同じ要領で色んなルアーで試してみてください。
良く使う一軍ルアーだけでもこれが把握できていると、ここぞという狙ったポイントでルアーが頭の中のイメージ通りのレンジを泳いでくれるので、釣りの精度が格段にアップします。

更には、この狙ったレンジで頭のイメージ通りに魚が喰ってくれれば、その喜びは一入でしょうし、再現性も高いので次の魚にもつながり易いです。

是非一度試してみてください。

さて、今回はライン抵抗によって浮き上がるルアーのレンジコントロール方法についてお話しさせていただきました。

余談ですが、今回お話ししたライン抵抗を逆に利用した釣り方があるので、ご興味のある方は是非↓の動画も参考にしてみてください。



それではまた次回お会いしましょう!

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【バスフィッシング消費者の部屋】YouTuberバスキエのコレイイヨ!
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