【今さら聞けないバックラッシュの直しかた】

こんにちは!
YOUTUBERのバスキエです!
最近ヘッジホッグスタジオさんで発売されているトランスセンデンスのロッドを使って遠征に行ってきました。
ロッドの特徴がどんなものか、色んなルアーで試していますのでご興味のある方は是非ご視聴ください↓



話は変わって、皆さんが大好きな老舗ルアー雑誌「ルアーマガジン」。
そのルアーマガジンが毎年その年の人気アイテムを決めるタックル総選挙であるT.O.Y.(タックル・オブ・ザ・イヤー)を発表しているのは有名な話。
そのT.O.Y.で2023年1月号で募集した読者アンケートによる人気投票をもとに集計し2022年のベストベイトリールに輝いた、ダイワの「ジリオン」。



バスキエも1台持っているのですが、ほんと使いやすくて良いです。
人気の理由はこなれた価格帯なのに新搭載されたストレスフリーバーサタイル(SV)ブースト機構が大きく関係しているようです。
マグネットブレーキなのに突き刺すような弾道とふんわりマイルドキャストフィールがしっかりと両立しています。

また、SVブースト機構により飛距離と相反したバックラッシュ耐性も特徴です。
特に釣りのリズムを作っていくときにとても重要なバックラッシュ耐性。
せっかくテンポ良く探っていたのにバックラッシュでリズムが乱れ・・・なんてことはピーキーリール推しのバスキエには日常茶飯事です(笑)。

今回はリズミカルな釣りの大敵であるバックラッシュについて書いていきたいと思います。

【そもそもバックラッシュとは】

バックラッシュはベイトリールにおけるライントラブルで、写真のようにピタっと巻かれていたラインがぐちゃぐちゃになってしまう現象です。





こうなると修復方法を知らないと、直すのにとても時間がかかり、最悪の場合ラインを全巻替えしないといけないケースだってあります。

バックラッシュが起こる仕組みはいたってシンプルで、一言で言うと「ルアーの飛ぶスピードをスプールの回転スピードが上回ってしまうため起こる現象」です。
特に飛行速度の遅い、風の抵抗を受けやすいワイヤーベイト・クランクベイト・軽量リグなどは、軽い力に好反応するスプールの回転を凌ぐ飛行速度で飛ばすのは困難でしょう。

近年ベイトリールはダイワのSV機構や、シマノのSVS機構など様々な技術力で進化していて、立ち上がり(初速)の早いリールが定番化しつつあります。
そのため、ブレーキ設定を間違えるとロッドを振り切った瞬間、巻き替えたばかりの新品のラインがワサッとこの通り。



リールの守備範囲を広げるためにデフォルトで超ピーキーなベイトリールも少なくありません。

【バックラッシュの直しかた】

前回釣行した時のブレーキセッティングのまま、釣り場に着きルアーを結んで1投目でワサッ!
知らない間にブレーキダイヤルに手が当たってワサッ!
完璧には防ぎようが無いです。
起こってしまったことは仕方がない。

しかし、バックラッシュの直しかたをしっかりマスターすればもうバックラッシュは怖くありません。

まず、よくバックラッシュを重症化させてしまう失敗例は、ピロンと出たラインを引っ張って修復を試みるパターンです。

一見、一番正しい直しかたに見えますが、これをやるとかなり修復に時間がかかりますので絶対NGです。
貴重な時間を捻出してようやく釣りにこれたのにバックラッシュなんかに時間を取られたら何をしに来たのかわかりません。

今回はこれだけ覚えてください!
バックラッシュを直す方法は「とにかくスプールを指で押さえて巻く」です。
有名な直し方なのでベイトリールで釣りをする方には常識かと思いますが、上級者も初心者もみんなこの方法で直しています。

具体的な方法としては、

①バックラッシュした状態で指を(可能なら濡らした方が良い)スプールに当てます。



②指を当てたままハンドルを3~5回転させる。

③レベルワインドから出たラインを引っ張り、引っかかるまで出し続けます。



これを直るまで順番に繰り返します。
軽度のバックラッシュなら1回で、重症でも10回ほど繰り返せば直ります。

たまーにしぶといのもありますが十中八九これで解決できると言っても過言ではないでしょう。
ポイントはリールのハンドルの隙間にラインが入らないよう、サイドカップ側を下に向けリールを横に倒した状態で行うことです。
慣れてくるとこの作業は速く出来るようになるのですが、リールハンドルの隙間にラインが入ってしまえばTHE ENDです。
リールのボディはアルミ製なので、ボディ内面の角に擦れるとラインに致命的なキズが入ってしまいます。



【忘れてはいけないバックラッシュ後のラインメンテ】

無事バックラッシュを直すことが出来たら最後はラインのチェックです。
フロロカーボンラインなどコシのあるラインは、糸折れや致命的なキズが入っていないか捨てキャストをしてチェックします。
スプールを押さえる指を濡らした方が良いのはこのキズを防ぐためでもあります。
糸折れに関してはラインをぎゅっと引っ張って糸グセを直しておきましょう。



致命的なキズはクリアのラインであればスプールをよく見れば見つけることが可能です。
心配な時はラインを直接触って確かめるようにしましょう。
次のキャストでタカ切れしてルアーをロストするより、少し時間をかけてラインチェックした方がコスパは高いと思います。

さて、バックラッシュの全容はご理解いただけたでしょうか。
ごく稀にこの方法でも修復不可能なオワコンバックラッシュを引き起こすことがあります。
キャストの際、後ろの木にルアーが引っかかってそのままフルスイング。
試合終了です。

こうなっても釣りを続行できるよう、スペアのスプール・ラインを持っておくと便利です。
ヘッジホッグスタジオさんでは各メーカーの純正スプールからカスタム用スプール、ラインまで一気に揃ってしまうのでバスキエもヘビーユーザーです。
参考までに替えスプールのURLを貼っておきますので気になる方は是非。

シマノ純正↓
https://www.hedgehog-studio.com/page/633

ダイワ純正↓
https://www.hedgehog-studio.com/page/629

それではまた次回お会いしましょう!

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【バスフィッシング消費者の部屋】YouTuberバスキエのコレイイヨ!
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