【ライン(釣り糸)の重みでルアーが沈む??浮力とラインのワケアリな関係】

こんにちは!
YOUTUBERのバスキエです!
新しいもの好きのバスキエは最近初ポイズンを手に入れたので試し投げしてきました。
ご興味があれば覗いてみてください↓



さて、今回も前回書ききれなかったバスフィッシングにおいてのライン(釣り糸)について書いていきます!
知っていて損はないのでもっとバスを釣りたい方は気軽に読んでってください。

今回は水温とラインの関係についてです。
コラムをスタートしてから徐々にマニアックな世界になってきました。
特に今回のお題は突き詰めると物理学の話になってしまいそうなので出来るだけ簡単に、シンプルにお伝えできればと思います。

クランクベイトなどの高浮力ルアーや、水中を漂うサスペンドミノー、スローシンキングのスイムベイトなど、バスフィッシングでは比重をコントロールして様々なアプローチで狙ったレンジ(深さ)にルアーを送り込みバスを狙います。
このことを「レンジコントロール」なんて言ったりしますが、これが意外に奥が深いのです。
バスフィッシングでは如何に狙い通りの作戦で魚をキャッチするかによって、その魚への価値が違ったりしますよね。
このレンジコントロールも狙いの精度を高めるためには外せない知識となります。



例えば、シビアな真冬やスポーニングに効くジャークベイトによくあるサスペンドタイプのルアー。
サスペンドせずに浮く(沈む)んだけど・・・そんな経験がある方も居るかと思います。
ジャークベイトは特になんですが、私はジャーク後のビタッとステイするメリハリでバイトを誘う事が多いので狙わずしてルアーが動いてしまうと魚に見切られたり、バイトが浅かったり色々弊害が起きたりした経験があります。
逆にそれが功を奏して釣れたりすることもあるのですが、それだと釣ったというよりは釣れちゃったになってしまうのでせっかくのキャッチに満足できない事も。
ルアーは狙い通りに動かせてこそ、上達していくものかと思います。



まず、サスペンドのルアー全般に言えるのですが、まずチューニングなしでは完全停止(浮き沈みしない)は無いと考えてください。
その理由は・・・

①メーカーが設定した水温で止まるよう設定されてる

②水温によって浮力が変わる

③ラインによって浮力に影響が出る

以上が主な原因かと思います。
それでは順番に見ていきましょう!

①メーカーが設定した水温で止まるよう設定されてる
サスペンドタイプのルアーは、メーカーが異なる基準で設定した水温で止まるよう設定されてる為、メーカーごとに浮力設定が違います。
ユニバーサル基準みたいなものがあれば分かり易いのですが同じ状況でも、A社のルアーはステイするが、B社のルアーはゆっくり浮いてくるなんてことはよく起こります。
沼の住人バスキエはその「違い」ですらポジティブに個体差を楽しんでいますが沼るまではあまり気にしすぎず、知識だけにとどめておくほうがいいかもしれません。



②水温によって浮力が変わる
知っている方も多いと思いますが、水温次第で浮力に影響が出ます。
水温が30度と4度で比較すると、1.3gほど水温の低い4度の時のほうが浮力が増します。
バスキエも子供のころ、お風呂に貯めた水で浮力調整しましたがフィールドによって水温が変わるため完全停止の設定に苦労した記憶があります。
あれあれ?
水温が高い方がルアーは浮くんじゃないの?はい、私もそう思ってました。
高水温→浮く、低水温→沈む、は物理学上は違うようです。
浮力とは水の密度に大きく関係していて、水温4度を境に水圧に加わる力に変化がおきます。
それでは水温が高い時期にルアーの浮力が上がるのはなぜ?って声が聞こえてきそうですが、
これは水温により変化する浮力より、熱膨張によりルアー自体の浮力がそれを上回ってしまうためだとか。
図に表すとこんな感じです。



③ラインによって浮力に影響が出る
浮いてしまうルアーは板オモリで調整できますが、沈むルアーはどうしようもありません。
ま、基本的に沈むルアーは調整できない(浮力を足せない)ので、ゆっくり浮くサスペンドタイプが多いですが②で解説したように、真夏の高水温時は浮力が下がります。
そんな時はラインを浮力調整に活かしたりします。
以前フロロカーボンラインは沈むとお伝えしたとおり、フロロカーボンにサスペンドルアーの組み合わせはステイしようとしているルアーの浮力をフロロの重さで打ち消す、または下に引っ張られて沈む場合があります。
ラインが太ければ太いほど、ルアーのスピードが遅ければ遅いほど、その効果が大きくなります。
逆に浮かせたいときや沈下速度抑えたい場合はナイロンを使います。
ナイロンはいい感じに水中を漂ってくれるので、意外とジャークベイトと相性が良かったりします。

これまでも口酸っぱく書いてきましたが、フロロ→沈む ナイロン→沈まない
と覚えてください。

長くなってしまいましたが、つまりは
浮くルアーを止めたい→フロロ



沈むルアーを止めたい→ナイロン



ということです。
バスフィッシングには100%と同じ状況というのは訪れません。
自然相手ですから、絶対に毎回何かが異なります。
その何かを見つけてバスの気持ちにアジャストしていくために今回の知識を少しでもお役立ていただければYoutuber冥利に尽きるというものです。

最後にバスキエおススメラインを紹介しますので是非参考にしてみてください。
フロロ
https://www.hedgehog-studio.com/product/27948

強い、しなやか、長持ち!
たくさん使ってきた中でフロロはこれが一番良かったです。

ナイロン
https://www.hedgehog-studio.com/product/28237

低伸度、高強度に加えて、ナイロンは光の屈折率がフロロに比べて水に溶け込みにくいので、あえて振り切ってブラウンカラーにしたあたりが個人的に好きです。
20lb以下は150m巻きなので75mを2回に分けて巻けるコスパの良さもおススメです。

それではまた次回お会いしましょう!

----------------------------------------

他にも記事を随時更新してます!

【バスフィッシング消費者の部屋】YouTuberバスキエのコレイイヨ!
>> 目次に戻る場合はこちら


----------------------------------------